生体医工学科3つのポリシー(2021年度)

アドミッション・ポリシー(入学者の受入れに関する方針)

生体医工学とは,医学,生物学と工学を融合させた視野の広い学問です。身体の構造や人の心を正しく理解するとともに,自然界にあるシステムや生物の構造・機能を観察・解析し,最新のテクノロジーとの融合を図ることで, 人のために役立てる「ものづくり」へ応用します。
本学科では,本学の建学の精神を理解し,自ら学び,考え,行動する学生を求めます。入学する学生には,大学での修学に必要な基礎学力を有することが求められます。高等学校で履修する国語(日本語),数学,理科,外国語などについて,高等学校卒業相当の知識,運用能力を有していることが必要です。
また基礎学力を有するだけでなく,医療・福祉・健康・スポーツなど,生体医工学に関する諸事象について関心を持ち,基礎的知識を獲得しておくことも必要です。
入学者の選抜にあたっては,公平性,透明性を重んじながら,優秀な入学者を選抜することを目指しています。この目標の実現のために,選抜試験による入試と面接等による推薦入試を複数の方式で行っています。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成及び実施に関する方針)

人間性に富む医療環境や社会環境の実現に貢献し得る,異なる学問分野を俯瞰できる広い視野と深い専門性を 併せ持つ人材を養成します。また,今後多くの先進国が迎える少子高齢化社会をにらみ,高齢者や身体機能に障 害を有する人々が,健常者と同等のクオリティ・オブ・ライフを獲得するための再生医療工学や医療・介護機器 開発の研究,さらには身体に大きな負担を掛けない低侵襲治療,遠隔医療の基盤技術の研究に寄与できる人材の 養成を目指したカリキュラムを構成しています。幅広い視野を持って様々な問題の発見と解決ができるように, 現実的・実践的なケーススタディを通して総合的な能力を育成する体験型自律創造学習プログラム(Problem Based   Learning:   PBL)を教育の中核に据えています。中でもダビンチ・プロジェクト教育では,社会人基礎力を育成すると共に,国際社会で活躍するために不可欠な語学力と問題解決能力を育成します。その上で,生物学, 物理学,医学,生体工学,工学のバランスのとれた知識を備えた学生を育成できるカリキュラムを構成しています。

ディプロマ・ポリシー(卒業の認定及び学位授与に関する方針)

学位授与の要件は次の通りです。

  1. グローバルに活躍できる社会人として必要な協調性,コミュニケーション能力,外国語能力を身に付け, モラルある行動ができる。
  2. 理学,医学,工学のバランスのとれた知識,および,医療機器,介護機器,福祉機器などの機器開発現場 で必要とされる知識と経験を身に付けている。
  3. 人間と工学の双方への理解を深め,医工学融合領域について幅広い見識を持ち,生体医工学における諸問題を実践的問題としてとらえ,問題解決のための論理的組み立てができる。